ALCOHOL × WORK
アルコールの問題を、仕事と組織の視点から考える。
アルコールの問題は、本人の健康だけの問題とは限りません。
遅刻や欠勤が増える。
仕事のパフォーマンスが変化する。
周囲によるフォローが増える。
安全上の問題が生じる。
休職や復職を繰り返す。
職場では、こうした変化が先に現れ、その背景にアルコールの問題が存在していることがあります。
一方で、企業が把握できるのは、基本的には「職場で起きていること」です。
飲酒という私生活上の行動に、会社はどこまで関わるべきなのか。
本人が問題を認めていないとき、どう対応すればよいのか。
仕事への影響と健康上の問題を、どのように考えればよいのか。
JIN MEDOCでは、アルコールの問題を本人の飲酒だけに限定せず、健康・仕事・職場との関係から捉えることを大切にしています。
ALCOHOL AND WORK
「どれだけ飲んでいるか」だけでは、職場の問題は捉えきれません。
アルコールについて考えるとき、「1日に何杯飲んでいるのか」「週に何日飲んでいるのか」といった飲酒量に目が向きやすくなります。
もちろん、飲酒量や飲酒頻度は重要な情報です。
しかし、企業が対応を考えるうえでは、それだけでは十分ではありません。
重要なのは、飲酒によって仕事や職場にどのような影響が生じているのかを見ることです。
例えば、
勤怠が不安定になっていないか。
業務の正確性や遂行速度が変化していないか。
判断やコミュニケーションに変化がないか。
安全に仕事を続けられる状態なのか。
上司や同僚によるフォローが増えていないか。
アルコールの問題を職場で考えるときには、飲酒そのものと同時に、Work Impact ―― 仕事への影響を捉える必要があります。
OUR FRAMEWORK
Alcohol × Health × Work × Organization
アルコールの問題は、一つの視点だけでは捉えにくい問題です。
JIN MEDOCでは、4つの視点から考えます。
Alcohol|飲酒
飲酒量、飲酒頻度、飲酒する状況、飲酒行動の変化など。
Health|健康
身体的・精神的な健康への影響、治療の必要性、健康状態の変化など。
Work|仕事
勤怠、業務遂行、判断、安全性、コミュニケーション、仕事を継続するうえでの影響など。
Organization|組織
上司や同僚への影響、必要な就業上の対応、職場の安全、組織としての支援体制など。
Alcohol × Health × Work × Organization
医療だけでも、労務管理だけでもなく、これらを切り離さずに考える。
それが、JIN MEDOCにおけるAlcohol × Workの基本的な考え方です。
FROM PRIVATE LIFE TO WORK
飲酒は私生活の問題でも、仕事への影響は職場の問題になります。
飲酒は、本来プライベートな生活の中で行われる行動です。
そのため企業が、社員の私生活上の飲酒について際限なく介入することは適切ではありません。
一方で、
遅刻や欠勤を繰り返している。
業務上のミスが増えている。
勤務中の安全性に懸念がある。
周囲の社員に継続的な負担が生じている。
このように仕事への具体的な影響が生じている場合には、企業として対応を考える必要があります。
その際に重要なのは、最初から本人を「アルコール依存症ではないか」と評価することではありません。
まず、
職場で何が起きているのか。
仕事にどのような影響が生じているのか。
安全に就業を継続できる状態なのか。
という、企業が確認できる事実から考えることが重要です。
MEDICAL CARE AND WORKPLACE
医療と職場では、見ているものが違います。
医療では、本人の健康状態を評価し、必要に応じて診断や治療を行います。
一方、企業では、その人が安全に仕事を続けられるのか、業務上どのような対応が必要なのかを考えます。
つまり、
医療は「健康・治療」を見る。
企業は「仕事・安全・就業」を見る。
両者は密接に関係していますが、役割は同じではありません。
アルコールの問題では、この違いが曖昧になることで、企業がどこまで対応すればよいのか分からなくなることがあります。
JIN MEDOCでは、医療と産業保健の両方の視点から、治療の問題と、仕事上の問題を整理して考えることを重視しています。
WHEN THE PERSON DOES NOT RECOGNIZE THE PROBLEM
本人が「問題ない」と考えているとき、会社はどうすればよいのか。
アルコールの問題への対応が難しい理由の一つに、本人と周囲の認識が一致しないことがあります。
本人は「仕事には影響していない」と考えている。
一方で、上司は遅刻やミス、パフォーマンスの変化を感じている。
このような場合、飲酒量について本人と議論を続けても、話が進まないことがあります。
そこで重要になるのが、飲酒についての評価と、仕事上の事実を分けることです。
例えば、
「お酒を飲みすぎています」ではなく、
「この1か月で遅刻が○回発生しています」
「アルコールに問題があります」ではなく、
「この業務について、これまでと異なるミスが発生しています」
というように、まず職場で確認できる事実を共有します。
本人が飲酒問題を認めるかどうかとは別に、仕事上生じている問題については、企業として対応することができます。
FIT FOR WORK
「治療が必要か」と「働けるか」は、同じ問いではありません。
アルコールの問題が疑われる社員について、企業では「働かせてよいのか」という判断が必要になることがあります。
このとき重要なのは、診断名だけで就業の可否を決めることではありません。
現在の健康状態。
担当している業務。
安全上のリスク。
判断力や業務遂行への影響。
勤務時間や勤務形態。
治療の状況。
こうした情報を総合して、必要に応じて就業上の措置を考えます。
「病気があるか」だけではなく、「現在の状態で、その仕事を安全に行えるか」。
これは、アルコールの問題に限らず、産業保健における重要な視点です。
OUR APPROACH
本人を責めるのでも、企業だけに抱え込ませるのでもなく。
アルコールの問題は、「本人の自己管理の問題」として扱われることがあります。
一方で、企業が本人の生活すべてを管理することもできません。
必要なのは、それぞれの役割を整理することです。
本人が取り組むべきこと。
医療が担うべきこと。
産業保健が支援できること。
企業が仕事上対応すべきこと。
それぞれを混同せず、必要なところでつなぐ。
JIN MEDOCは、医療と職場の間に立ち、アルコールの問題を「健康の問題」で終わらせず、「働くこととの関係」まで考えることを目指しています。
INSIGHTS
Alcohol × Workを考える
アルコールと仕事の問題について、企業の実務で直面しやすいテーマを、医療・産業保健の視点から解説していきます。
職場でアルコール問題が疑われる社員に、会社はどう対応すべきか
飲酒という私生活上の問題と、勤怠・業務遂行・安全という職場の問題をどのように整理すればよいのかを考えます。
「お酒を減らしてください」だけでは行動が変わらない理由
飲酒量を減らすよう伝えるだけでは変化につながらないことがあります。飲酒行動の背景と、支援の考え方を取り上げます。
飲酒問題と仕事のパフォーマンス――企業は何を見るべきか
勤怠、業務遂行、安全性、周囲への影響など、企業が把握できるWork Impactという視点から考えます。
本人が飲酒問題を認めないとき、会社はどこまで関わるべきか
本人との認識に差がある場合に、企業が「診断」ではなく「職場で確認できる事実」から対応する考え方を解説します。
CONTACT
アルコールと仕事に関する課題について。
JIN MEDOCでは、アルコールと仕事に関する企業の課題について、医療と産業保健の両方の視点から情報発信と支援に取り組んでいます。
企業におけるアルコール問題、産業保健上の対応、取材、その他の取り組みに関するお問い合わせは、Contactよりご連絡ください。